人として五常をわきまえねば、地獄におちるほかはない
見渡す限り真っ暗な地獄の底。その中でもがき苦しむひとりの男の上に美しく輝く蜘蛛の糸が垂れてきた。遠い天上から伸びるこのひとすじの光をたどれば極楽にいける――?男は糸をのぼり始めるが……
(「蜘蛛の糸」)。
見る者を惹きつける地獄変の屏風。そこに描かれた灼熱の炎にもだえる女房の姿。愛娘を犠牲にして芸術の完成を追求した絵師の末路とは……
(「地獄変」)。
表題作2作をはじめ、さまざまな題材を描いた計八編を収録。
芥川 龍之介
KADOKAWA(1989/3/20)
文庫判・224ページ
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