




創作活動は、90歳から始まった。
「胸をうたれた! 90歳のセツさんが、こんな素晴らしい作品を見せてくれた。自分で考えたちぎり絵だ。セツさんの物を見る観察力は圧倒的! みずみずしい野菜が新聞紙で出来ているなんて! 」(黒柳徹子)
奈良県桜井市生まれ、在住の木村セツさん。銀行員、養鶏、喫茶店農業…様々な仕事をしながら趣味ももたずに働き続けて彼女が、夫を亡くした明くる年、2019年元旦から始めた新聞ちぎり絵で才能が開花した。
日常にあるものを題材に新聞紙を使って生み出す作品は、作る歓びに溢れ、精緻なのにユーモラス。一年で70点以上制作した作品は、戦前生まれで昭和を駆け抜けた、90年分の人生が詰まっていた。
生活を慈しむことの大切さと、おばあちゃんと一緒に過ごした日々の懐かしさ、そして、いくつになってもものを作る歓びを呼び覚まさせてくれる一冊です。 コミカルなコメントとともに綴る、どこか懐かしく日常賛歌のような、新聞ちぎり絵+ライフ・ヒストリー。
木村 セツ
里山社(2020/2/25)
A5判・112ページ
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